一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
「だったら行ってこい。行って今の美弥の気持ちを伝えて、南さんと幼なじみとの関係をはっきりさせてこいよ。……曖昧な関係は嫌だろ?」

「……うん」

今度は力強く答えた。

海斗の言う通り、今のまま南さんとの関係を続けていくのは辛いし嫌だ。

だったら当たって砕ける覚悟で、思い切って向き合った方がいいのかもしれない。

「なら善は急げだ。今すぐ連絡して押しかけてこい。そのための合鍵だろ?」

「え、今から!?」

これにはさすがにギョッとしてしまう。でも海斗は至って真面目で、「当たり前だ」なんて言ってきた。

「思い立ったが吉日って言うだろ? 時間が経つと決心も鈍るってもんだしな」

そう言うと海斗は立ち上がると、私の腕を掴み強引に立たせた。

「ほら、早く準備して」

「準備って……。ちょっと海斗?」


動揺しっぱなしの私を余所に、勝手に机の引き出しの中にしまってあったスマホや貴重品を、バッグに詰め込んでいく。
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