一途な御曹司は、ウブなお見合い相手を新妻にしたい
南さんには連絡をしたものの昨日、まだしばらく忙しい日々が続くと聞いていた。


【どんなに遅くなってもいいから会って話がしたい】と送ったとおり、いくらでも待つ覚悟で来たものの……。私が彼の住むマンションに辿り着くと、既に南さんは帰宅していて、玄関先で私のことを待ってくれていた。


そして私の姿を確認すると、切羽詰った顔をして駆け寄ってきてくれた。

「どうしたの、ミャー。なにかあったの?」

「あっ……その……」


まさかこんなに早く帰ってくるとは夢にも思わず、南さんのマンションでなにから話したらいいのか、考えようと思っていたから、いきなり現れた彼に慌ててしまう。


「ミャーから会って話がしたいなんてラインがきたから、もう居ても立ってもいられなくて、慌てて帰ってきたよ」

心配そうに瞳を揺らす南さんに、罪悪感を抱いてしまう。

忙しいって聞かされていたんだから、もっとしっかりラインで伝えればよかった。

【私は何時でも大丈夫なので、会っていただけませんか?】って。

理由もなく会って話がしたいなんて、迷惑だったよね。余計な心配をかけてしまった。
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