叫べ、叫べ、大きく叫べ!

あやか<【そんな改まらなくていいよ!同クラなんだし笑】

めい<【そうそう笑 それにしても今日やばかったね…(^▽^;)】

あやか<【ねー 久しぶりにみたよね雅が本気で怒ってるの笑】


次々と弾んでいく2人のやり取り。

私は完全に返信するタイミングを逃してしまっていて、ただ見ていることしかできなくて、こんなに会話が弾むって本当に仲がいいんだなと羨ましくなった。


やっぱ私は場違いな気がする。
こんな根暗な奴がいきなり賑やかな会場にいたって影が薄くなるだけ。


この2人も無理して私を招いたんじゃないかな。
私を入れたって会話なんて弾むわけないし、今だって既読だけしている状態だし。



『園田さんってやっぱつまらない人だよね』


そう思われてるに違いない。


2人のことをよく知らないくせに勝手に決めつけるのは良くないって分かってはいるけれど、思考はそんなネガティブ方向へ繋がってしまう。


そして、傷つく。


すぽすぽ鳴り続ける音に早く止まないかな、なんて心無いことを思っていると画面上に私の名前が上がっていることに気が付いた。



めい<【ていうか私たちで喋ってちゃ夏澄ちゃんが入ってこれないじゃん笑笑】

あやか<【ほんとだ笑笑 私たちのことはテキトーに呼んじゃっていいからね!】

夏澄<【うん ありがとう】

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