国王陛下は無垢な姫君を甘やかに寵愛する
ルチアは海から上がると、板の上に座り心地よい疲れを感じていた。
濡れた長い髪を絞っているところへ背後からジョシュの声がした。
「長老から漁を禁止されたんだって?」
「ジョシュ……うん……」
振り返ったルチアは不機嫌そうな顔で、絞った髪を手で押さえたまま立ち上がった。
生地の少ない衣服から海の水がしたたり落ちる。
その姿は小麦色の肌を艶やかに見せて、しばし見惚れたジョシュは欲望を感じた。
ジョシュはニヤッと口角を上げる。
「最近胸が出て女らしい身体つきになってきたなと思っていたんだ」
濡れた衣服から胸の膨らみをいやらしい視線で見られたルチアはハッとなり、手にしていた長い髪の束をバサッと前に落とす。
そしてジョシュのその失礼な視線にムッとし、頬を叩きたくなった。
「いつからそんないやらしい目つきになったの? ジョシュ」
ルチアに指摘され、ジョシュの頬に赤みがさす。
「お前は俺の妻になるんだろう? 長老が言っていた」
「ならない! わたしは誰の妻にもならないんだから!」
「ルチア……」
「長老の言葉は絶対なんだよ」
「絶対に嫌よ! 兄妹のように生活して、夫婦になる? そんなのごめんだわ!」
ルチアの態度が鼻についたのか、ジョシュは日に焼けた手で彼女の両腕をガシッと掴む。
「ジョシュ! なにをするの!? 放して!」
ジョシュの方へルチアはいとも簡単に身体を引き寄せられる。
体温が感じられるくらいにぴたっとくっ付く身体。
「拒絶されるなんて意外だったよ。ルチアは俺が好きなのかと思っていた」
離れようともがくルチアの顔に、ジョシュは顔を近づける。
「やめて! 放してよ! そんなことしたらもう絶交だからね!」
ルチアは顔を背け、足をバタつかせてジョシュの脛を蹴り続ける。
ルチアのあまりの激しい抵抗に足元の木の板が壊れそうだ。
「うっ! いてっ! おい、やめろよ! 冗談だよ! 冗談」
本気でキスしようとしていたジョシュだったが、あまりのルチアの抵抗に誤魔化すように笑って離れる。
濡れた長い髪を絞っているところへ背後からジョシュの声がした。
「長老から漁を禁止されたんだって?」
「ジョシュ……うん……」
振り返ったルチアは不機嫌そうな顔で、絞った髪を手で押さえたまま立ち上がった。
生地の少ない衣服から海の水がしたたり落ちる。
その姿は小麦色の肌を艶やかに見せて、しばし見惚れたジョシュは欲望を感じた。
ジョシュはニヤッと口角を上げる。
「最近胸が出て女らしい身体つきになってきたなと思っていたんだ」
濡れた衣服から胸の膨らみをいやらしい視線で見られたルチアはハッとなり、手にしていた長い髪の束をバサッと前に落とす。
そしてジョシュのその失礼な視線にムッとし、頬を叩きたくなった。
「いつからそんないやらしい目つきになったの? ジョシュ」
ルチアに指摘され、ジョシュの頬に赤みがさす。
「お前は俺の妻になるんだろう? 長老が言っていた」
「ならない! わたしは誰の妻にもならないんだから!」
「ルチア……」
「長老の言葉は絶対なんだよ」
「絶対に嫌よ! 兄妹のように生活して、夫婦になる? そんなのごめんだわ!」
ルチアの態度が鼻についたのか、ジョシュは日に焼けた手で彼女の両腕をガシッと掴む。
「ジョシュ! なにをするの!? 放して!」
ジョシュの方へルチアはいとも簡単に身体を引き寄せられる。
体温が感じられるくらいにぴたっとくっ付く身体。
「拒絶されるなんて意外だったよ。ルチアは俺が好きなのかと思っていた」
離れようともがくルチアの顔に、ジョシュは顔を近づける。
「やめて! 放してよ! そんなことしたらもう絶交だからね!」
ルチアは顔を背け、足をバタつかせてジョシュの脛を蹴り続ける。
ルチアのあまりの激しい抵抗に足元の木の板が壊れそうだ。
「うっ! いてっ! おい、やめろよ! 冗談だよ! 冗談」
本気でキスしようとしていたジョシュだったが、あまりのルチアの抵抗に誤魔化すように笑って離れる。