神にそむいても
うたさんについて再び姫と出逢った場所に戻る。
彼女は縁側のようなところから
私が倒れていた場所の奥に咲いてる薄いピンクや白の花を愛でながら、
ミケを膝の上に置き、撫でていた。
私とうたさんが戻ってきたことに気づき、こちらをゆっくりと振り返る。
その所作はやっぱり生まれついてのものなんだと思う。
小首をかしげるようにしてこちらを見ている様は私と容貌こそ似ていて非なるもの。
「さ、こちらへ」
彼女にすすめられるまま、隣に腰を下ろした。
ミケが気持ちよさそうに喉を鳴らしてる。
「本当にうりふたりのようだわ」
コトバもゆったりとしている。
彼女は私を値踏みするように見つめる、その目つきは妖艶すら感じる。
やっぱり、こういう表情も私にはとても及ばない。熟れた女性の薫り。