神にそむいても
「ねえ、あなたおいくつ?」
「16です」
あ、数え年っていうので言ったほうがよかったのかな?
ま、いっか。
「まぁ、そうなのね。私はもうすぐ十七になるわ。
年齢までほとんど同じだなんてやはり素晴らしいわ」
そう言って彼女は私の手を嬉しそうに取った。
「はぁ」
感情表現は豊かだなぁ……。
私とはこのあたりも全然違う。
彼女の手はもち肌のスベスベした手だった。
きっと彼女は生まれてからずっと守られて成長してきたんだろうな。
「ねぇ、あなたはどこからお見えになって?」
どこから、ねぇ……。
「遠く遠く果てしない、月の向こうからといっておきましょうか。ハハ」
「まっ、おもしろいお話ね」
クスクスと小さく笑う。
この時代でもまだ竹取物語は知られてないんだっけ?
ただ純粋に笑ってるところを見ると。