【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「幼なじみですか?」

愛香は初めて聞いた言葉のように聞き返した。

「いやー、昨日幼なじみ恋愛のケータイ小説を読んだんっすよー。

それが結構おもしろかったから、幼なじみでいいんじゃねみたいなー」

マキヨは笑いながら言った。

「年齢が違うって言うのは別に珍しくないと思いますよー?

何だったら、マキがうまく口裏をあわせておきますしー」

「ちょっと、春田さん」

小夜子がたしなめようとしたが、
「それでいいです」

愛香が首を縦に振ってうなずいた。

「えっ、いいの?」

驚いたと言うように聞き返した澄香に、
「今から設定を考えるのも難しいですし…」

愛香は呟くように答えた。

「本人がそれでいいって言ってるならいいと思いますよ」

そう言った小夜子に、
「…まあ、いっか」

澄香はふうっと息を吐いた。
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