【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～
「えーっ、ヤだー」

真っ先に言ったのはモモエだ。

「間にあってまーす。

ヨリコのグループにでも入ったらどう？」

そう言ってきたのはリカだ。

ヨリコは同級生たちの中では珍しい地味な優等生タイプで、いつも４人の友人たちとアニメやマンガの話をしていた。

そのヨリコたちを始めとするグループのメンバーも安里と目があったとたんに、まるで嫌なものでも見たとでも言うような感じですぐにそらされた。

「男子たちー、かわいそうな金子をグループに入れてやってよー！」

そう言ってすでにできあがっている男子グループに声をかけたのは、ミユキだ。

そのとたん、男子グループたちは嫌な顔をした。

「えーっ、マジ勘弁だわー」

「ぼっちとかヤバくね？」

「おいおい、そんなことは思ってても言わないもんだぞー」

「そもそも金子のパンツ姿なんか見ても興奮しねーし」

男子たちは口々に文句を言って、安里をグループに入れることを拒否した。
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