偽りの副会長に恋をした

質問責めに…

「…ねえっ！！どうやって先輩と仲良くなったの！？私に根掘り葉掘り教えなさい！！！」

「いや…あの、美沙落ち着いて？」

朝の騒動から、私は美沙からの質問責めにあっていた。

「これが落ち着いていられるの！？あの梓に春が来ようとしてるんだよ！？友達としてきになるじゃん！！？」

いや、別に私に春が来るわけじゃないんだけどなぁ！？

「…ん？ちょっと待って！…怒らないの？」

「は？なんで？」

「だって、入学式の時『先輩かっこいいー！！』って言ってたよね！？もう興味なくしたの！！？」

あのメンクイの美沙が！？

「別に興味がなくなったわけじゃないよ？ただ、親友に春が来ることが嬉しくて…」

目に涙を浮かべながら、話す美沙。

「いや、私に春なんて来ないから。一生ないから←」

「え！？またまた〜！」

「私が冗談を言うように見える？」

「イエ、見えません」

うん。だって私、滅多に嘘つかないもん。

「…で、どうやって先輩と仲良くなったの？すごく気になるんだけど！！」

「うぅ…」

私は美沙に全て話した。昨日、立花先輩と一緒に帰ったこと、手を繋いでたこと。

「…と言うわけです」

「なるほどねぇ…なんて羨ましい話なの！？先輩と一緒に帰れて、しかも手を繋いで！！？」

美沙は羨ましいそうな顔で話している。そんな話でもないと思うんだけど…

「ねぇ、美沙。先輩の話なんだけど、放課後の話を断りたいんだけど…一緒について来てくれない？」

「え？嫌だけど？？」←

即答！？

「なんで！！美沙は着いて来てくれると思ったのに！！」

「『自分のことは、自分で責任取りなさい！』というか、こんな羨ましい話を聞いたら、梓のお願いも聞けない！！」←

そんなことで！？

「だから、一人で行ってらっしゃい♪」

「そんなぁ…」