俺、兄貴になりました④
side 煌


バレンタインって面倒くさいよね。



「煌くーん!雷くーん!」


「これ受け取ってー!!」




朝、学校に来ると昇降口に大量の女子が待ち構えている。




「雷、俺あそこ行きたくない。壁になって」


「ヤダよ。煌が壁になってよ」



あの中に入ったら絶対圧迫死するから。



去年なんて身動きできなくて、授業が始まる時間になっても女子がどかなくて。


なぜか俺たちが先生に怒られるという意味不明な事態になった。



もう2度とごめんだね。




でも教室に行くにはあそこを通らないと行けない。



…仕方ない、行くしかないか。



重たい足を動かして、俺と雷は昇降口へ向かって行った。


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