彼女の一番になる方法。
「おはようございます!」
元気よく入口を開ける。
「おはよー、佐藤先生、今日も元気だねー」
ほんわかと話してくれるのはのりか先輩。
ほんわかしているのに、いざとなったらとても頼りになる大すきな先輩です。
「今日会議が始まる前にこの資料まとめてほしいの、データはこのフォルダにあるから」
「え、今日会議から始まるんじゃないんですか。
人少ないし、5分前なのに」
データを探しながら話を続ける。
「実はね、今日新しい人が増えるんだけど、飛行機の都合でちょっと遅くなってるみたいで。今課長がタクシーで迎えに行ってる」
「タクシー!リッチですね、そんなお金があるなら、昨日焼肉連れて行ってくれればよかったのに。
そういえば!今日いいことがあったんですよー」
「いいこと?
彼氏ができたとか?」
「そんな幸せな報告もしたいんですがwwww
実は今日出社したときに、駅の近くで桜木くんに会いました!」
「おお!あのイケメン君。
なんでそんな時間にいたの?」
「緑丘高校ってうちの近くだったみたいで、
午前だけ学校があったらしいですよ」
お互いPCをカタカタさせながら話す。
「でも、緑丘高校って来週かな?学年別のオリエンテーションをするみたいで、先週から1日その準備で忙しいみたいだけど。
クラスによって違うのかな」
そういえば、駅についたとき、また戻っていったな
もしかして、まだ学校に用事があったとか?
じゃぁなんで駅まで来たんだろ