恋におちて
シャワーを浴び、再びベッドに戻ったのは
一時を回った頃だった。
疲れきったさなえは“すごかった”と言って
先に深い眠りについた。
ただ単に自分がイケるまで時間が
かかっただけなんだが……
タバコをくわえながら缶ビールをあおる。
明日は一度、家に帰って着替えないとな…
今日初めて目にする夜景を眺めながら
写真すら見ていない相手との明日の
見合いのことを考える。
「二つ上と言うと28か…」
今の時代、結婚を急ぐ年でもないように
思うが…
結婚する気もないのに会うのは
さすがに気がひけるが、他に親父に
わかってもらう方法も思い浮かばない。
「……仕事を理由に断るのが無難だな。」
残りのビールを一気に流し込み、
スマホの目覚ましをセットして
眠りにつくことにした。