初恋の幼馴染み~彼がホストになっていたら~
純の話はまだまだ続く。


「俺、カラオケうまかったやろ~?」


「うん。ビックリするほど上手かったね。」


「そやろ~?流行りの歌い手にでもなろっかな?
動画で歌を歌うだけで金儲けができるとかええやん」


「歌い手の数倍稼いでるくせに~。」


「そんなことないって。俺の給料って1ヶ月で300円やからな?小学生が風呂掃除して稼ぐ金額と変わらん。
…………って誰が小学生やねんっ。
九九言えるわっ!!」


「フフフッ。純って相変わらず面白いね~?」


純と響音が楽しそうに話しているのを、隣のテーブルで聞いていた友梨はどんどん落ち込んでいく。


九九ができないって泣いていたのを私が教えたんだよ……?


もうそんな事忘れちゃってるよね…………。


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