サムライ君とメガネちゃん
突然、ミハルちゃんは振り返り、

「なあ、りおちゃん、知っとお?」

と話しかける。

ちなみに私たちの住んでいる街の方言で、

「知ってる?」と彼女は言ったのだ

補足説明終わり

「ふうふう、え?なあに?」

荒い息で私は答える。

ミハルちゃんは続ける。

「そやから、知っとおお?」

「ええ?だから、何がああ?」

ミハルちゃんはついに、ちょっとイラつい

たように

「なんや、もう、知らんのかいな?」

と私にせっつく。

知るも知らんも、なんのことやら。

「ミハルちゃん、ちゃんと始めから説明し

てよ」

私は懇願する。

しばらく怪訝そうに私を見る彼女。

…我に返ったような表情の後、彼女はいき

なり弾かれたように笑いだした。

「あっははは,アタシ言うてへんかったっ

け?それ初めに言うてえな!」

……ああ、このマイペースすぎる性格…

愛すべきか、あきれるべきか。

まあ、ミハルちゃんのそんなところが、

私は大好きなんだけど。
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