サムライ君とメガネちゃん
コンドウさん、コンドウさん、この人…沖田

さんは血を吐いたよ!

もう無理だよ!病院に連れていってあげて!

助けてあげて!

「総司!総司!どうしたあっ!」

コンドウさんが駆け寄る

肩を抱えられ、血だらけの階段を下ろされ



…既に勝敗は決しつつある

途中から私たち…新撰組の人たちの人数が増

え、敵は減りつつある

そして…生き残った敵側もほとんどが捕らえ

られ…つまり、新撰組側の圧勝だ

私…沖田さんは戸板のようなものに寝かせら

れ、新撰組の人たちと町中を移動している

コンドウさんは時おり立ち止まり、「えい

えい、おう!」と勝鬨をあげる

新撰組の人たちも、「えいえい、おう!」と

答える

私…沖田さんは、安心したように眼を閉じる
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