サムライ君とメガネちゃん
「おおおおおおー!」

登山中の私の背後から、雄叫びが聞こえて

きた

いつもどおり、彼女だ。多分。

「おは…」よう、と答えるつもりで、私は

振り返ろうとした。

直後、「おはよおおおっ!」という彼女の大

声と同時に、隕石が落ちたかのような衝撃

を受け

私の身長145センチのか細い

貧弱ボディが吹き飛ばされかけた

メガネがずれた…
< 3 / 362 >

この作品をシェア

pagetop