サムライ君とメガネちゃん
静かな境内だ、でも、歴史の一舞台となっ

た場所と考えると、行き来していた志士た

ちの息づかいを肌で感じる

「あんたら、どこから来なさった?…ほう、

それはそれは…」

年老いた神主が現れ、親しげに話しかけて

くる

私たちは彼に誘われ、社務所に案内される

「…最近はあんたらみたいな若い娘さんたち

がよう来てくれよったな、レキジョとか言

うんかの?」

私たちは…決別の旅とも言えず、自由研究の

ためこの地を訪れたと説明する

お茶を振る舞ってくれた老神主は、「良い

ものを見せてあげよう」と言って、桐の箱

に入った文献のようなものを指し示す

老神主が差し出した、それは…

黄ばんだ、古い冊子のようなもの

この神社に拠点を置いていた志士たちの、

名簿みたいなものらしい
< 341 / 362 >

この作品をシェア

pagetop