サムライ君とメガネちゃん
読めるかどうか、わからんがのう」

「あの、おじいさん、この人の…妙法寺鉄之

進という人の、手記はありますか?」

私は興奮を押さえきれず、彼に問いかける

老神主は冊子を一冊一冊、手にとって見て

いたが、そのうち一冊の冊子を手に取り

「おお、これかのう?

妙法寺鉄之進幸長…と書かれておる」

「おじいさんっ!読んでっ!

読んで下さいっ!」

たまらず、私はせっつく

ミハルちゃんも、ミキちゃんも、身を乗り

出している

「おお、ええと…

松陰先生の宅を後にし…山道を歩きおる最

中、黒き渦が現れ…」

黒き渦…タイムホールだ!

「黒き渦より出し後、異国のような場所に

て…
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