キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。

向き合う




数日後の放課後、夕飯の買い出しにスーパーにやって来た。



あれから乃々葉とは家族のことは話していない。
というか乃々葉の方がシャットダウンをしていて、何も話そうとしない。



ここ数日は乃々葉と学校のことやご飯のことなど日常会話しかしていない。



そのわりにはご飯の要求がうるさい。
「今日はチンジャオロース食べたい」と食べたいものを指名してきたかと思えば、「今日は魚で」とアバウトな日もある。



ソースの好みとか細かく言ってきたこともあり、姑かと突っ込みたくなることが多々ある。



ちなみに今日はというと…



「今日の夕飯?とりあえずご飯あれば何でもいい」



そりゃご飯はありますよとつっこむ前に乃々葉は学校へ先に行ってしまった。



段々適当になってきてこっちも我慢できずに七笑に愚痴ったら「同棲してるみたーい!」と言われたので、七笑にはデコピンをお見舞いしといた。



「ご飯あれば何でもいいって何よ。そう言われるのが一番困るのよ。
せめてなに食べたいとか言ってよね全く…」



というかどうしてご飯にここまで考えないといけないの?



居候してるならたまには作ってもらおうと、スーパーの野菜コーナーで野菜とにらめっこをしていると、


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