キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
ただ呆然と立ち尽くす私に周りの声が止めを刺す。
「あ、坂口先輩と舞花じゃん。
この前付き合い出したらしいね~!」
「舞花が告白したらしいよ!
ちょーお似合いだよね!美男美女!」
付き合ってる?
坂口先輩と……舞花が…?
何かの冗談だよね……?
「美瑚?立ち止まってどうしたの?」
不思議そうに私を覗き込む舞花はいつもと変わらない。
「舞花……先輩と…」
「そう!先輩と付き合うことになったの!」
悪びれる様子もなくあっさりと答えられた。
だって舞花は私の初恋を応援してくれてたよね?
私の好きな人は坂口先輩だって知ってたよね?
なのにどうして先輩と付き合っているの?
頭の中は疑問でいっぱいになっていた。
そこで2本目の止めが私の胸に刺さった。