キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
「…だから、美瑚と友達やめるね?」
「……え、……?」
なんで?舞花と友達をやめないといけないの?
訳が分からずにただじっと舞花を見つめる。
すると舞花はいつもの笑顔ではなくて、不敵な笑みを浮かべた。
「あれ、まだ分からない?
私が今まで美瑚と仲良くしてたのは、先輩とお近づきになれると思ったからだよ」
"ね、一人?なら一緒にご飯食べようよ!"
一人でいた私にこうやって声をかけてくれたのも全部先輩に近づくためだったってこと?
じゃあ始めから私と舞花は友達じゃなかったってこと…?
「美瑚とこうして"友達ごっこ"してたおかげで先輩と付き合えたし。だからもういいかなって」
「…な、なんで……?」
「だって……
もう美瑚に用ないし」