キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。
「アタシさ、その言葉大っ嫌いなの!
なんでまた起こるかも分からないことに怯えなきゃいけないんだってね!
だからこの言葉聞いたらアタシ流に言いかえるんだ。
"二度やったなら三度目はない!"ってね!」
太陽に負けないくらいの眩しい笑顔は、私とかつて親友だった人の笑顔と重なった。
でもそれはすぐに違うと分かった。
舞花の日だまりのような笑顔は本当の笑顔じゃなくて"友達ごっこ"のために作られたものだった。
でも彼女は違う。
本当の私に向けて笑ってくれている。
この笑顔で私の今までの過去がどうでもよくなってしまうくらい眩しい。
誰かが言ったこの言葉を自分流に言い換えてしまう。
それが彼女っぽくてつい笑ってしまう。
「あ!みーこが笑った!
みーこは笑ってる顔が一番いいね!」
もしかして彼女の前で笑ったのは初めてかもしれない。
いつも怒ってばっかだったから。