キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



そもそもこうやって笑ったこと自体、久しぶりな気がする。


 
…私、いつの間にか彼女の隣にいることが当たり前になっている。



彼女の笑顔を見ていると、言葉を聞いているともう一度誰かの隣で生きてみるのも悪くないかもしれない。



こんな私にもこうやって笑いかけてくれるんだもの。



そうしてみようと思っても損じゃないよね?



風でなびく髪を耳にかけ隣にいる彼女を見つめる。



「…私の友達になることを認めてあげる……七笑」



私はこんな風にひねくれたようにしか言えないけど。
彼女…七笑はそんなこと気にせずに笑って私の肩を強く叩いた。



「何言ってんの?もうすでに友達だよ!」



ここでやっと自分の居場所ができた気がした。



裏切られることのない居場所。
もしかしたらまた裏切られるんじゃないか、なんて考えることはやめた。



だってこんな私のことを見つけて傍にいてくれるんだから。



それに二度あったなら三度目はないってね?


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