キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



"ただ何かを考えて悩んでるなら話せる人に話すんだよ?
そのままずっと自分で抱え込んでたらそれこそ以前のみーことなーんにも変わらないんだからね?"



帰り道で七笑が言った言葉を思い出すとそういう風に遠ざけて話を逸らすなんてできない。



ここで何も言わなかったら結局自分一人で抱え込んで終わるだけ。



それじゃ今までの私と何も変わらない。



それなら……



「…幼なじみってさ、ずっと一緒にいるから何でも言える関係だと思ってた。
でも違った。幼なじみだから言えないこともあるんだよね」



亜沙美はきっと広瀬くんとの関係が"恋人"に変わることを恐れてる。



恐れてるのはきっと"幼なじみ"という関係も亜沙美にとっては居心地がいい、かけがえのないものだから。



だから広瀬くんに"好き"のたった2文字が言えずにいる。



「そりゃ1人の人間なんだから言えないことの1つや2つあってもおかしくないよ。
僕だって美瑚に言えないことあるんだよ?」


「え、そうなの……?」



旭は私には何でも言ってくれてるものだと思ってた。



「そうだよ。でもいつかは言おうと思うけどね?」


「今じゃダメなわけ?」


「ダメ。今はその時じゃないから」



よく分からない。その時っていつくるのよ。


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