キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



お腹にいる命に触れる。



偶然にもできてしまったこの命だけど、この命を簡単には手放したくない。



お腹にいるこの子は何も悪いことなんてしてないんだから。



「……みたい………あたし、産みたい…っ」



『…そ。じゃあ、産みなさい』



「…え、反対…しないの……?」



絶対、産むのはやめなさいって怒鳴られながら言われると思ってた。



でもお母さんはあっさりとあたしの意思を受け入れてくれた。



お母さんは足を組み替えてソファーに背中を預けた。



『…私もね、あんたのことを18で産んだのよ?
その時は両親にこっぴどく怒られたけどね。

でも何だかんだ産むことを許してくれた。
"自分で産むと決めたならしっかり育てなさい"って。

そして何よりあなたのお父さんも逃げずに一緒に育ててくれたからね。
私はこうして亜沙美をここまで育てることができた。


でもあんたの子には父親はいない。
父親がいなくても産みたいっていうあんたを私が支えないでどうするのさ?』



「……っ」


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