キミとまた違う未来で、この桜を見上げよう。



お母さんの言葉に堪えていた涙が一気に流れた。



今まで悩んで苦しんでた分、お母さんに打ち明けて安心した分の涙がとめどなく頬を流れていく。



それからあたしはお母さんと病院にいって定期的に診察を受けた。



まだ14歳という未熟な体だったけど、赤ちゃんは奇跡と言えるほど順調に育っていた。



日に日に大きくなっていくお腹が隠せなくなり、あたしはお母さんと学校にいって事情を話し、中学を卒業まで休学した。



そして15歳の誕生日の前日。



「おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」



あたしは無事に出産を終えた。



苦しい陣痛に耐え抜いて聞いた産声は鈴の音のように頭の中に響いてとても心地よかったのを今でも鮮明に覚えてる。



その時に思ったんだ。
鈴の音のように周りから愛されるような清らかな子に育って欲しいと。



だから隣に寝かされた赤ちゃんを見て言ったんだ。



「……っ、これからよろしくね……鈴…っ」



あたしはこれからこの子と、鈴とどんなことがあっても一緒に生きるんだと誓った。



【side end】


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