泥酔ドクター拾いました。
「同じマンションに住んでいるのに、そんなに俺の部屋が珍しい？」

私の視線に気づいた先生がおかしそうな表情を浮かべて、私に尋ねる。
大和田先生に気づかれてしまったことで、なんだかいけないことをしていたような恥ずかしい気分になってくる。

「同じマンションだっていうのに、なんでこの部屋こんなに広いんですか？」
先ほどから不思議で仕方なかった質問を尋ねてみる。
相手は、不動産屋でもマンションの管理会社の担当者でもない、私の部屋の上に住む住人だというのに、そんなこと知るはずないというのに、何てこと聞いてるんだろう。

なんて思ったのは、質問を口に出した後のことで。

「……って、先生が知るはずないですよね!!」

ハハハ…って作り笑いで無理矢理笑って見せると、目の前の大和田先生は少し困ったような顔をする。

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