泥酔ドクター拾いました。
って、こんなにこの部屋で寛いでいる場合なんかじゃなくて、早く帰らなきゃ。

ふと、我に返った私の頭にそんな考えが過ぎって、私は急いで残っていたコーヒーを一気に飲み干す。


「すみません。なんか、寛いでしまって…。私、帰りますね!!」

我に帰ったら、大和田先生に借りた服が大きいことやすっぴんだってことが急に恥ずかしく思えてきて、私はそそくさと座り心地の良いソファーから立ち上がると、大きく大和田先生に向かって、頭を下げる。


それなのに。

クシュン。

どうしてさっきから、こんなにタイミングが悪いのだろう。
さっき、お風呂を借りてしっかり温まったはずなのに…。

クシャミをしてしまった私が、ゆっくりと頭をあげると、駐輪場で私がくしゃみをした時と同じように先生は私の顔を心配そうな顔をして見つめている。

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