泥酔ドクター拾いました。
パチィ――ン

鈍い音が3人の間に響きわたる。

ほのかは、怒りの感情そのままに藤代さんの顔を思い切りひっぱたいたのだ。

「いったぁ……」

痛さに思わず、顔を歪め、身体がよろけてしまった藤代さんの身体を咄嗟に支える。
左頬を押さえながら、藤代さんは苦悶の表情を浮かべていたのに、ゆっくりと口角だけを持ち上げて、笑みを作った。

「ほのかさん、気が済みました?」

余裕すら感じさせるような笑顔を作るとポツリと言った藤代さんに、ほのかはもう一度顔を真っ赤に染めてワナワナと震える拳を握り占める。

「わ、わ、私は絶対謝らないからね!!もういいわよ!!もう、しらない!!」

叫ぶような声をあげると、逃げるように背中を向け、勢いのままにドアを閉めて出て行った。

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