泥酔ドクター拾いました。
気が付いたら、頬を涙が伝っている。

「私も、大和田先生が好きです。ほのかさんとのことがあって、もう傷つきたくなくて、諦めようって地元に帰るつもりだったけど……」

最低の出会いだったはずなのに、気が付いたらどんどん惹かれていた。好きだと自覚したのに、諦めようと決めた夜を思い返すと、今でもやっぱり心の奥がひりつく。

だけど、素直になったらやっぱり先生を好きな気持ちは抑えきれないみたいだ。

私の涙交じりの言葉に、先生は「よかった」と小さく息を吐いた。


「病院辞める件、考え直す?」


諭すような先生の言葉に私は小さく頷くと、先生はもう一度小さくおでこにキスを落とす。

「絶対、後悔させないから」

先生はそう言って、自信たっぷりに笑った。
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