キミの螺旋
「何…それ」

「だから今の居場所聞きに来たの。教えてくれない?」

井上が来た理由を聞いてあたしは呆れてしまった。

金欲しさにあたしに会いに来た井上も

バカなんじゃない!?
とか思った。

「そんなの聞いて教えると思うワケ?迷惑だって言ってるでしょ」

「ふぅーん…あ、そ。」

「わかった?じゃあね!もう来ないで」

あたしはその場を離れようとした時、井上は言った。

「言わないならそれでもいいけどね。でも藤堂パパ、どうしてもわかんないなら興信所使って調べるって言ってたよ?それでもいいの?」

「興信所…?!」

まさか…ううん。
アイツならやりかねない!
あたしにどれだけ執着するの?

あたしは…怖くなった

どれだけ逃げても逃げられない気がした。

居場所がバレちゃったら…


サラと…藤紀にも迷惑がかかるかもしれない

それにあたしの居場所を失う事になる

サラの部屋には…戻れない…

今もすでに調査されてるのかもしれない

ホントかどうかわかんないけど─危険

あたしはその場から去る。後ろから井上が声をかけてきた。

「早くハルトと別れてよね!」


あたしは振り返らず走った。
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