キミの螺旋
「ドコに行くの?」

「平田先生の所。カウンセリングの先生…あたしの主治医」

そうだよ。
先生なら何とか思い出させてくれるんじゃないのかな?

催眠療法って手もある。

何回も失敗したけど…最初はうまくいったし、今回は一部分だけだから成功するんじゃないかなって思った。

安易かもしれないけど…

スゴく知りたいの。あの時の事。

あたしはサラを連れて先生の元へと向かった。

「いつも一人で行くのに、今回は一緒になんて、どうしちゃったの?」

サラに質問された。
あぁ、そっか。誰だってそう思うよね。

「サラが一緒なら…安心して治療できるかなって。うまくいくんじゃないかなって思ったの」

「治療?」

「怖い夢を見るから…その治療」

手を握ってくれたら安心して悪夢の原因を探れるんじゃないかなって考えた。

「そう…うまくいくといいね。私がついてるから大丈夫。きっと良くなるよ」

「うん」

サラの存在と彼女の言葉が心強かった。


電車にしばらく揺られ、たどり着いた駅からタクシーで向かう。

何度も通った平田先生のオフィスまでの道。

何故、こんなに遠くのカウンセラーに治療してもらうのかなって思ってた。
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