キミの螺旋
「凛?!ちょっと…大丈夫?!顔が真っ青よ!」

「…え?」

サラに言われて、気分が悪い事に気づいた。

気持ち悪い…
吐き気がする…

急に力が抜けた気がして振らつくと、サラが慌ててあたしを支えた。

「凛!!ちょっと…凛!!」

気が遠くなっていく気がした。

「ただの貧血…よ…」

多分、これは貧血だって頭のどこかで思いながら

あたしの意識は遠くなっていった…





少しだけの記憶の空白…

あたしは目を開けた。それほど眠っていたわけじゃないと思った。

だけど…見覚えのない場所に寝かされていた。

「凛!大丈夫?」

「あれ?ここドコ?」

「駅前のビジネスホテル。一瞬、救急車呼ぼうかと思ったんだけど…凛が'貧血だ'って言うもんだから。じゃ横になった方がいいと思って」

「ゴメン…」

「無理しなくていいよ、ダメそうなら泊まって行けばいいわ。一応、藤紀には連絡したし…私ってば慌ててたから平田先生にまで電話しちゃったわよ」

「うん…色々ありがと」

やっぱり貧血っぽい。まだ身体が動かせなかった。

やっぱり一人でくれば良かった…そう思いながら、まぶたを閉じた。


早く回復しなくちゃね
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