キミの螺旋
それからしばらくの間、横になって身体が回復するのを待った。

眠っていたような起きていたような…曖昧な位置に自分の意識は漂っていた感覚。

「コンコン」

ドアをノックする音が聞こえた。
サラが立ち上がったのに気づいて、あたしはゆっくりと目を開けた。

「誰かしら?あぁ、平田先生だわ」

訪問者を確認してからサラはドアを開けた。先生は息を整えながら部屋の中に入ってきた。

「凛ちゃん、具合悪くなったんだって!?」

あたしは寝起きみたいな声で答えた。

「少し…貧血みたい」

「貧血か、まだ少し顔色が悪いな。薬持ってきてるけど…飲んだ方がいいかな?」

「平気。ごめんなさい先生…来てもらっちゃって」

先生の様子から慌てて来てくれた事がわかって、あたしは申し訳なく思った。

「気にしなくていいよ。しばらく一緒にいて様子みてるから、少し眠りなさい」

「…うん」

それからまた、どれくらい時間が経ったんだろう?
サラと先生はたまに一言二言話しただけで静かにあたしの回復を待っていてくれた。

眠った方がいい…
だけど眠れない
気が高ぶっているみたい…

あたしは先生に声をかけた。

「先生…あたし…あたしね…」
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