キミの螺旋
「あたし…」

この世で一番、怖い事を聞こうとしてる…


「コンコン」

また、ドアをノックする音が聞こえた。

「今度は誰?見てくるわね」

そう言ってサラは立ち上がりドアの方へ歩いていった。

ドアが開く音。

「藤紀!早かったね」

「急いで来たんだ。凛の具合は?」

藤紀…藤紀が来たんだ。あたしは少し身体を起こした。

サラに説明されながら藤紀が部屋に入ってくる。

「貧血らしいわ。少し良くなったみたいだけど…」

「そっか…凛?大丈夫か?」

そう言って藤紀が顔を見せた。

「…藤…」

その時…予想外の出来事が起こった。


「'陸'…!?」






「…山本先生…?!」




藤紀を『陸』と呼んだ平田先生と…平田先生を『山本先生』と呼んだ藤紀…

二人はお互いに驚いてその場に立ちすくんだ。

二人の関係が良くわからなくて、あたしは藤紀を見た。

藤紀の顔を見た…





その瞬間
さっき見た記憶がまた頭の後ろで鮮明に蘇り

鼓動が激しくなった





「…あ…あ…っ…あぁ…っ…いや…きゃあぁぁぁぁぁっ!!!!!!」





あたしが見た過去の記憶…



あれは確かに藤紀だった…!
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