キミの螺旋
「研究…材料だと?!」

山本先生は嬉しそうに笑っていた。

「そんな症例、なかなか手に入らないだろ?何故、記憶が戻ったのか…何故催眠は効果があったりなかったりなのか、またまだ調べる事はたくさんある」

オレは嫌な予感がした。コイツにとって…凛は『物』でしかない。面白い玩具を手に入れた子供みたいな顔をさせて

まだ、何かを企んでいる…

「だから、凛をさらったのか!?あの子をどうする気だよ!」

「あの子の心配なんかしてる場合じゃないだろ?」

「オレなんか!どうなってもいいんだよ!死刑になるべきなんだから!」

「へぇー?それでも凛が心配だって?!愛してるって!?」

一瞬・躊躇ったが…オレはハッキリと答えた。

「…ああ」

「アッハハハハハハ!残念だな!お前はこれから再教育を受け、また外に出されるだろう…だけど凛には絶対に会えないぜ?」

「何故?」

そう断言できるのは何故だ?

「凛が外に出られないからだよ…気の毒に。お前の愛するお姫様は、あの狂った義父の元にいるからさ!」

オレは拳を握った。
怒りが満ちてくる…

「凛は今…どこに?」

「さぁ、でも今頃、親父さんと楽しんでるんじゃないか?!」
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