キミの螺旋
何の罪悪感も感じていない。そして楽しそうに思い出し笑いをする奴の顔を

オレは思いきり殴った。

間抜け顔を歪ませて、奴は勢いよく床に転がっていた。

「な…っ」

オレを拘束してなかったのが悪かったな

さんざん痛めつけたから'平気'だと油断してたのか?

それとも

犬は飼い主に逆らわないとでも?

どっちにしろ、オレはもう戻るつもりも…コイツを許すつもりもなかった。

例え・刺し違えてでもいい。
山本が居なくなったって…この大きな流れは変えられないし

終わらない。
次の奴に引き継がれて、オレみたいな奴が作られる───

それを止めたいなんて、大それた理由なんかないんだけど

ただ

凛を守りたかった。





凛…ゴメンな

お前が【アリマ】の娘だなんて、マジで気付かなかったよ。

'凛'なんて、よくある名前だったし。

騙してたみたいでゴメン。

でも、凛の両親を殺した事…一生謝るつもりはないから

そんな事で謝れるなら、最初から殺したりしなかった。
最初から敵を討てない事を陽菜に謝ってたよ。

だから謝らない。

だから、お前もオレを憎んでいい…

お前に憎まれて殺されるなら…本望かもしれない。
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