オフィス・ムーン
大輔は、遥が玄関で両親を迎えてる間に乱れたソファーを整え、気持ちを落ち着かせようとしていた。
「いきなり来るんだもん。」
「お父さんの先輩の娘さんの結婚式に呼ばれてこっちに来たもんだから。」
大輔は、入って来た両親にばつが悪かった…
「二人ともソファーに座ってて。今お茶入れてくるから。大輔もそんなとこに立ってないで座ったら?」
大輔は、遥の両親と向き合って座った。遥がお茶を入れてる時間が長く感じた。
「初めまして。有森大輔といいます。遥さんとお付き合いをさせて頂いています。」
「初めまして。遥の母親で里美と言います。父親は、理といいます。遥からは、何も聞いて無かったもので…ちょっと驚きました。」
「…すみません。近いうち挨拶に伺おうと思ってはいたんです。」
やっと遥がお茶を入れて戻ってきた。
「初めてね。二人で私を訪ねて来てくれたの」
「そうね。」
「大輔がいたから驚いた?」
「ええ」
「どう?」
「どう…ってねぇ、今初めて会って話しもろくにしていないんだから。」 遥の母は、落ち着かない様子で大輔をみた。
大輔は、遥は父親似だと第一印象で思ったが母親のその不安げな目は遥に似ていると思った。
父親は先から黙っていて何も言わないままだ。
「歳は遥さんより3つ下です。同じ職場で働いています。」
「お付き合いして長いのかしら?」
「一年と少し経ちます」 「ご両親は?…あ、遥は、貴方のご両親には、お会いしてるのかしら?」
「あ…いえ…僕には父親はいません。母親だけで…今日、遥さんを初めて母に逢わせた所で…」
「お父様は亡くなられたの?」
「…うちの母は、シングルマザーで僕を産んで、その後ずっと独身でいました。看護婦をしながら僕を育ててくれた母ですが今は、認知症で入院しています。」
「…」
やはり驚いたようで遥の母は言葉を失っていた。
「…ですが、絶対に遥さんを幸せにします。僕は、遥さんと結婚を考えています。」
「…ち、ちょっと待って下さい、あ有森さんでしたよね、結婚だなんて急に言われても…ねぇ、貴方もなんとかおっしゃって下さいよ。」
遥の母は、父親に助けを求めた。
すると今まで黙っていた父が口を開いた。
「いきなり来るんだもん。」
「お父さんの先輩の娘さんの結婚式に呼ばれてこっちに来たもんだから。」
大輔は、入って来た両親にばつが悪かった…
「二人ともソファーに座ってて。今お茶入れてくるから。大輔もそんなとこに立ってないで座ったら?」
大輔は、遥の両親と向き合って座った。遥がお茶を入れてる時間が長く感じた。
「初めまして。有森大輔といいます。遥さんとお付き合いをさせて頂いています。」
「初めまして。遥の母親で里美と言います。父親は、理といいます。遥からは、何も聞いて無かったもので…ちょっと驚きました。」
「…すみません。近いうち挨拶に伺おうと思ってはいたんです。」
やっと遥がお茶を入れて戻ってきた。
「初めてね。二人で私を訪ねて来てくれたの」
「そうね。」
「大輔がいたから驚いた?」
「ええ」
「どう?」
「どう…ってねぇ、今初めて会って話しもろくにしていないんだから。」 遥の母は、落ち着かない様子で大輔をみた。
大輔は、遥は父親似だと第一印象で思ったが母親のその不安げな目は遥に似ていると思った。
父親は先から黙っていて何も言わないままだ。
「歳は遥さんより3つ下です。同じ職場で働いています。」
「お付き合いして長いのかしら?」
「一年と少し経ちます」 「ご両親は?…あ、遥は、貴方のご両親には、お会いしてるのかしら?」
「あ…いえ…僕には父親はいません。母親だけで…今日、遥さんを初めて母に逢わせた所で…」
「お父様は亡くなられたの?」
「…うちの母は、シングルマザーで僕を産んで、その後ずっと独身でいました。看護婦をしながら僕を育ててくれた母ですが今は、認知症で入院しています。」
「…」
やはり驚いたようで遥の母は言葉を失っていた。
「…ですが、絶対に遥さんを幸せにします。僕は、遥さんと結婚を考えています。」
「…ち、ちょっと待って下さい、あ有森さんでしたよね、結婚だなんて急に言われても…ねぇ、貴方もなんとかおっしゃって下さいよ。」
遥の母は、父親に助けを求めた。
すると今まで黙っていた父が口を開いた。