*ΒaD boY,SaD girL*
[It's amazed...]
『哉未』
里沙の声に気付かずにボーとしていた哉未は体をビクつかせた。
『しないの?』
『あ~・・・ι今日だりい・・・久しぶりに体育でたし?』
〔我ながらナイスな言い訳だ〕
哉未は里沙に顔を向けながら苦笑いで言った。
『・・・ふ~ん。じゃあたし帰ろうかな』
里沙は哉未の方を見ようともせず、だるそうに剥げそうになったマニキュアを親指でこすりながら呟く。
〔ヤるためにウチきたのかよι〕
でも、そんなこと言えるはずもなく哉未は立ち上がる。
『じゃ送ってくよ』
『・・・やけに優しいね。浮気でもしたとか?』
送ると立ち上がった哉未を里沙はベッド座ったまま見上げた。
『はっ?』
・・・目が泳ぐ。
何で自分は、こんなにまでバカ正直なんだと自分で自分を恨んでしまう。
『何その反応・・・マジで浮気してきたワケ?』
里沙が足を組みなおしながら目を細めた。
動けなくなる哉未・・・蛇に睨まれた蛙。
まんまそんな状態だ。
二人の間の重い空気と反対にテレビでは芸人がコントをしている声が部屋に響いた。
〔気まじい…ι〕
一人立っている哉未は、やりばのない目をドアのほうに向けていた。
『・・・呆れた・・・』
里沙が立ち上がり近づいてくると哉未を見上げた。
一瞬、口元を下げる里沙・・・
次の瞬間・・・
ガツっっ
『いっぺん死ねッッ!!!フニャチン!』
鈍い音と罵声・・・
里沙の右拳が顎に直撃ι幸い舌も唇も噛まなかったから、よかったがカナリ痛い・・・
『・・・まあいいや。また明日ね』
里沙は右手をさすりながらドアに向かって歩きだした。
哉未は痛さで何も言えず立ち尽くしていた。
バタん・・・
里沙が部屋を出て行った途端ホッとした自分がいた。
『バレるの早いし・・・』
顎を押さえながら溜め息をついて反省の色なんて見られなかった。
ただあの重い空気が早く通り過ぎる事だけを考えていた。
『それにしてもフニャチンて(笑)』
笑いながらベッドに寝ころんだ。
里沙の声に気付かずにボーとしていた哉未は体をビクつかせた。
『しないの?』
『あ~・・・ι今日だりい・・・久しぶりに体育でたし?』
〔我ながらナイスな言い訳だ〕
哉未は里沙に顔を向けながら苦笑いで言った。
『・・・ふ~ん。じゃあたし帰ろうかな』
里沙は哉未の方を見ようともせず、だるそうに剥げそうになったマニキュアを親指でこすりながら呟く。
〔ヤるためにウチきたのかよι〕
でも、そんなこと言えるはずもなく哉未は立ち上がる。
『じゃ送ってくよ』
『・・・やけに優しいね。浮気でもしたとか?』
送ると立ち上がった哉未を里沙はベッド座ったまま見上げた。
『はっ?』
・・・目が泳ぐ。
何で自分は、こんなにまでバカ正直なんだと自分で自分を恨んでしまう。
『何その反応・・・マジで浮気してきたワケ?』
里沙が足を組みなおしながら目を細めた。
動けなくなる哉未・・・蛇に睨まれた蛙。
まんまそんな状態だ。
二人の間の重い空気と反対にテレビでは芸人がコントをしている声が部屋に響いた。
〔気まじい…ι〕
一人立っている哉未は、やりばのない目をドアのほうに向けていた。
『・・・呆れた・・・』
里沙が立ち上がり近づいてくると哉未を見上げた。
一瞬、口元を下げる里沙・・・
次の瞬間・・・
ガツっっ
『いっぺん死ねッッ!!!フニャチン!』
鈍い音と罵声・・・
里沙の右拳が顎に直撃ι幸い舌も唇も噛まなかったから、よかったがカナリ痛い・・・
『・・・まあいいや。また明日ね』
里沙は右手をさすりながらドアに向かって歩きだした。
哉未は痛さで何も言えず立ち尽くしていた。
バタん・・・
里沙が部屋を出て行った途端ホッとした自分がいた。
『バレるの早いし・・・』
顎を押さえながら溜め息をついて反省の色なんて見られなかった。
ただあの重い空気が早く通り過ぎる事だけを考えていた。
『それにしてもフニャチンて(笑)』
笑いながらベッドに寝ころんだ。