*ΒaD boY,SaD girL*
[morning]
ガラっ

『おはようございまぁ~~~す』

「須賀ι遅刻しといて、その堂々さは何だι」

授業をしていた先生が呆れた顔をしながら言った。

『いやいや先生、僕の事はお構いなく』

哉未は自分の席につくと机の上に足を置く。
先生は呆れて怒る気にもならないといった感じで授業を進めた。

『里沙は?』

隣の席の舞美に問いかけた。里沙の席が空いていたから。

「昨日お泊まりじゃなかったの?」

舞美は教科書に隠れながら必死につけまつげをつけている途中で心なしか半目だ(笑)

『・・・いや。つかアイツあんま泊まってかないし』

舞美の言葉から、まだ浮気した事はバレてないようだ。
哉未が浮気すると舞美は自分の事のように荒れ狂うから(笑)

「ねえ哉未」

メイクが終わった舞美がバッチリメイクで顔を向けた。
哉未は何も言わずに答えるように目を向けた。

「何であんた浮気すんの?」

舞美は口を尖らせながら哉未をみる。
哉未は舞美の言葉に目をキョロキョロさせた。

『何でだろうね~。俺の暴れん坊将軍に聞いてくれ(笑)』

哉未は少し考えるとはぐらかすように答えた。

「さむっιてか・・・あんたマジで全身生殖器なの・・・?里沙が言ってたけどさ」

舞美が片手で口を覆い哀れんだ目で哉未をみる。
しかも里沙はそんな事いってないし。

『おい(笑)つか里沙、そんな事いってたのかよι?』

「だってさぁ殴られたりするのに懲りないし・・・あんた・・・マゾ・・・?」

『おい(笑)ちげえよ!』

舞美の言葉に吹き出しながら否定する。

その時ガラっ・・・

『・・・・』

里沙が無言のまま、だるそうに教室に入ってきた。

「三森も遅刻かι」

先生がため息まじりに出席簿をつけている。

「里沙おそよ~~~(笑)」

舞美が手をふりながら挨拶すると里沙は微笑みながら手をふりかえした。

『里沙ちゃ~~~ん(*^^*)』

続いて哉未が手をふると里沙はニコリとほほえむ。
あの笑顔が怖い・・・そう思う哉未だった。


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