*ΒaD boY,SaD girL*
[Daily]
次の日

里沙は学校に何もなかったように登校してきた。
妊娠なんてバレれば退学を免れない事だったが知っているものは里沙を含め俺達5人だけだったので他の者の耳に入る事はなかった。

『・・・・』

哉未は机に突っ伏していた。
ざわついている教室の中から里沙の笑い声が入り込んでくる。
放課後まで笑い声は止むことはなかった。

それからは変わらない日常。

宇田や智貴と街にくりだしたり、クラブに出かけたり、授業をさぼったり、バイトに行ったり・・・ただ哉未は女の子と二人で出かけたりもしなかったし連絡をとる事もしなかった。

それを抜かせばまるで何もなかったかのように毎日は過ぎていった。

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