*ΒaD boY,ＳaD girL*

[Distinction]

卒業式は無事に終わり教室は騒がしい

哉未たちは廊下にいた。

「うぐっ。ぐすっ(泣)須賀くんっ俺の事わすれないでね」

しゃくりあげてる男友達・・・

『わかったから！抱き着くな！あー鼻水つけんなっっ』

男にもモテモテな哉未は同級生や後輩の男子たちに囲まれていた(笑)

「哉未～一緒に写真に撮ろうよー」

女友達が少し離れたとこから叫ぶ。

『はいはい、ちょっと待ってι』

哉未は苦笑いで答えると抱き着く男子生徒をはぎとりながら周りを見渡すが、里沙の姿は見当たらない。
早く見つけないと里沙は帰ってしまうかもしれない。

「哉未ー」

振り向くとエメラルドグリーンの着物にゴールドの帯をしめた微笑む母の姿があった。
廊下の向こうから手をふりながら歩るいてくる。

「誰!?すげー美人・・・須賀くん愛人!？」

抱き付いていた男子が目を真ん丸にさせて哉未と真衣子を交互にみる。

『ちげーし。母親だから(笑)』

哉未は、その言葉に苦笑いしながら近付いてくる華やかな母親に目をむけた。

「わかっ！」

「きれー」

周りにいた友達は真衣子を見て口々にそんな言葉を発していた。

そして真衣子が近付いてきて・・・