*ΒaD boY,SaD girL*
[Mostly sunny]
空は雲一つない青空

心地よい風と見守るような暖かい太陽

まるで二人を祝福しているようだ

『まだ泣くのは、はえーぞ』

哉未と宇田の祝福の言葉に泣き出した智貴の頭を哉未は顔を緩ませながらポンとたたいた。

「そーだぞ。式、始まる前から泣いてたら今からどーすんだ」

宇田も口元を上げながら言った。舞美は3人の様子を微笑み眺めていた。
その時ガサガサバタバタと騒がしい音

「げっ」

舞美がいかにも嫌そうな声を出した。

「舞美さん!何ぬけだしてるの!式はじまっちゃうでしょ!控え室に戻ってー!」

舞美の視線の先には赤ぶち眼鏡の小さいおばさん・・・誰かに似ている・・・

「母さん!」

智貴の言葉に「やっぱりな」と、うなづいた。どうやら智貴の母らしい。

「ちっ。みつかったか」

「舞美ιちっじゃないだろ!ぬけだしてきたのかよ!無理したらダメだろー」

「だって暇だもん」
舌打ちする舞美を叱りながら智貴は、彼女を室内に戻そうと背中をおしている。
その隣りでプンプンと智貴の母が怒っている。

「じゃー後でなι」

智貴が苦笑いしながら言う。

『ああ(笑)』

智貴たちの光景を笑いながら頷いた。

「あ。哉未」

舞美が振り替える。

「里沙、今日くるってよ・・・?」

舞美の言葉に一瞬キョトンとする哉未と舞美の言葉に顔が強張る智貴。
宇田は何も言わず哉未に目を向けた

『・・・』

哉未は舞美の言葉に答えるように優しくただ微笑んだ。

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