魔法使いの巫女少女Ⅰ
「……。」
未来は目を覚まして現状を理解しようとした。
慎は未来が起きたことに気づいてないのか抱きしめたままだ。
(……これはどうすればいいのかしら…?)
未来は婚約者候補がいたが、全くと言ってそれらしいことをしたことがなかった。
幼いころの自分たちはただ友として一緒に過ごしていただけだ。
それ故にこの状況をどうすればいいのかわからず、あわあわしていた。
「……しん?」
そう呼びかけると慎が腕を緩めて未来と顔を合わせた。
「…あっ、未来。起きたんだね。」
「うん…。」
そういって放してくれるのかなと思ったが、慎にはその気はないらしい。
未来は恥ずかしく思っていった。
「慎、放して…。」
「やだ。」
慎は未来を抱きしめたまま放そうとしない。
「慎、恥ずかしいよ…。」
そう未来が言っても放そうとはしなかった。
「放したら、未来を連れて帰れないじゃん。」
そう少し不貞腐れたように言う慎を見て未来はきょとんとした。
(帰る…?どこに…?)
未来は自分が帰る場所なんてもうどこにもないと思った。
そんな未来に慎は言った。
「みんなに黙って出てきたこと、謝ってもらうから。あと、心配させたことも謝ってもらうから。あと、単身で乗り込んだことも謝ってもらうから。」
そういって慎は黙った。
それを不思議に思った未来は首をかしげて尋ねた。
「慎…?」
「未来…。」
慎は未来の目を見て静かに聞いた。
「あの映像に映っていたことは何…?」
「っ!?」
未来が動揺したのを慎は見逃さなかった。
「あの町は何処の町?あれは本当にあった出来事?」
未来はうつむいて目を合わそうとしない。
そんな未来の顔を上げて慎は言った。
「教えて、未来。君は一体何に謝っていたの?」
それを言われて未来はとっさにごまかそうとした。
でも、慎の瞳を見てやめた。
(嘘偽りを言っても、見た後じゃ信じてもらえない。ならば、)
本当のことを話そうー。
そう思った未来に語り掛ける影がいた。
(本当のことを言ったら、あなたのことを蔑むんじゃないかしら。あなたのやったことは人として許されるものじゃないでしょう?)
そんな声に未来は怯えながらどうするべきか悩んだ。
でも、慎はまっすぐに未来を見ていった。
「未来が過去にどんなことをしていても僕はずっと一緒にいるよ。もう一人にしないって決めたから。」
だからこわがらないでー。
そういわれたような気がして未来は素直に頷いて話し出した。
「あの町はね、私たちの学園から離れた小さな国だった。」
未来は、静かに語り始めた。
これが、未来が犯してしまった罪だとは知らずに慎は聞いていた。
未来は目を覚まして現状を理解しようとした。
慎は未来が起きたことに気づいてないのか抱きしめたままだ。
(……これはどうすればいいのかしら…?)
未来は婚約者候補がいたが、全くと言ってそれらしいことをしたことがなかった。
幼いころの自分たちはただ友として一緒に過ごしていただけだ。
それ故にこの状況をどうすればいいのかわからず、あわあわしていた。
「……しん?」
そう呼びかけると慎が腕を緩めて未来と顔を合わせた。
「…あっ、未来。起きたんだね。」
「うん…。」
そういって放してくれるのかなと思ったが、慎にはその気はないらしい。
未来は恥ずかしく思っていった。
「慎、放して…。」
「やだ。」
慎は未来を抱きしめたまま放そうとしない。
「慎、恥ずかしいよ…。」
そう未来が言っても放そうとはしなかった。
「放したら、未来を連れて帰れないじゃん。」
そう少し不貞腐れたように言う慎を見て未来はきょとんとした。
(帰る…?どこに…?)
未来は自分が帰る場所なんてもうどこにもないと思った。
そんな未来に慎は言った。
「みんなに黙って出てきたこと、謝ってもらうから。あと、心配させたことも謝ってもらうから。あと、単身で乗り込んだことも謝ってもらうから。」
そういって慎は黙った。
それを不思議に思った未来は首をかしげて尋ねた。
「慎…?」
「未来…。」
慎は未来の目を見て静かに聞いた。
「あの映像に映っていたことは何…?」
「っ!?」
未来が動揺したのを慎は見逃さなかった。
「あの町は何処の町?あれは本当にあった出来事?」
未来はうつむいて目を合わそうとしない。
そんな未来の顔を上げて慎は言った。
「教えて、未来。君は一体何に謝っていたの?」
それを言われて未来はとっさにごまかそうとした。
でも、慎の瞳を見てやめた。
(嘘偽りを言っても、見た後じゃ信じてもらえない。ならば、)
本当のことを話そうー。
そう思った未来に語り掛ける影がいた。
(本当のことを言ったら、あなたのことを蔑むんじゃないかしら。あなたのやったことは人として許されるものじゃないでしょう?)
そんな声に未来は怯えながらどうするべきか悩んだ。
でも、慎はまっすぐに未来を見ていった。
「未来が過去にどんなことをしていても僕はずっと一緒にいるよ。もう一人にしないって決めたから。」
だからこわがらないでー。
そういわれたような気がして未来は素直に頷いて話し出した。
「あの町はね、私たちの学園から離れた小さな国だった。」
未来は、静かに語り始めた。
これが、未来が犯してしまった罪だとは知らずに慎は聞いていた。