魔法使いの巫女少女Ⅰ
魔力のない、人々が暮らす街。
それでも、彼らはとても楽しそうに暮らしていた。
毎日、畑仕事をし、学校で遊んで学んで。
本当にどこにでもある幸せが映っていた。
「でも、それは表向きだった。」
「表向き?」
「うん、どこにでもある普通の町だと私も最初は思ったよ。」
「未来はどうしてその街に行ったの?」
「上からの命令で最近きな臭い噂があるから調査してくれって言われて。」
内容はとても変だった。
町がおかしいから、見てほしい。最近観光客が来ないんだよ。体調を崩すからって。
そんな感じでわざわざ遠くにある未来たちのもとに依頼が来た。
不思議に思いながらも、断る理由もないため未来が赴いたらしい。
そして、しばらくして異変に気付いた。
「その町はね、地下に魔導士を入れていたの。」
「魔導士を?」
「うん、しかも20人も。」
「それは、依頼を受けたからじゃないの?」
「違うわ、だってその魔導士たちは行方不明扱いされてた人たちだったから。」
「っ!?」
それを聞いて慎は驚いた。
つまり、彼らはかくまっていたんだ。それだけの魔導士を―。
「水源も魔導士たちが作っていたわ。でもそれは不思議ではないと最初は思ったわ。たまたま助けてもらったお礼にやってるからって言ってたから。」
でもと未来はうつむきながら言った。
「町長はそんな奴らは知らないって言ってた。そのころから、町に異変が起きだしたの。」
「異変?」
「幻覚を見せる香水が出回りだしたの。」
それは、星全体が禁止にしているものだと慎は気づいた。
特に、魔力に耐性のない者たちには猛毒になるからだ。
「それも、町長は知らぬ存ぜぬだった。だから、私は上に報告をしたの。」
明らかに何かを隠している。町全体がおかしいと―。
そして上から返ってきた返答はシンプルなものだった。
町を焼き払えー。
「上は香水があることが知れ渡るのが怖かったんだと思うわ。だって、存在しているってことは製造者がいるってことだもの。まぁ、製造者は魔導士たちだったけどね。」
そう話してる未来を慎は冷静に見ていた。
嘘ではなく、本当のことを話しているのだと。
しかしそれはあまりにも残酷なものだった。
「それ、ちゃんと話したの?」
「町長に話したよ。その香水は禁止物だから製造者と製品と没収しますって。でも、断られた。」
あれがないと生きていけないと―。
そういって、町長は未来にしがみついたらしい。
未来が黙っていれば気づかれない、あれがないと皆が困ると―。
「もう、中毒症状が出ていた。子供も、赤子でさえも。だからわたしはー」
燃やしたのだといった。
それがどんなにつらいことか、慎にはわからない。
でも、もし自分だったら?
自分はどうしただろう。
人の命は大切なものだ。
でも、犯してはならないこともある。
それが、天秤にかかった時、自分ならどうするだろう。
未来は、罪を背負う覚悟で町を人を殺した。
それを責めるのは、間違っているだろう。
彼女は悩んだはずだ。
だからこそ、皆が助かる道を町長に提示したはずだ。
しかし、町長も町の住民もそれを拒んだ。
そして、未来に殺されて恨みながら死んでいった。
でもそんなのって、悲しいと思った。
慎は未来をぎゅっと抱きしめた。
「未来。」
「うん。」
「話してくれてありがとう。」
「うん。」
未来は頷くしかしなかったけれど慎はきっと後悔をすることだろう。
それでも、彼らはとても楽しそうに暮らしていた。
毎日、畑仕事をし、学校で遊んで学んで。
本当にどこにでもある幸せが映っていた。
「でも、それは表向きだった。」
「表向き?」
「うん、どこにでもある普通の町だと私も最初は思ったよ。」
「未来はどうしてその街に行ったの?」
「上からの命令で最近きな臭い噂があるから調査してくれって言われて。」
内容はとても変だった。
町がおかしいから、見てほしい。最近観光客が来ないんだよ。体調を崩すからって。
そんな感じでわざわざ遠くにある未来たちのもとに依頼が来た。
不思議に思いながらも、断る理由もないため未来が赴いたらしい。
そして、しばらくして異変に気付いた。
「その町はね、地下に魔導士を入れていたの。」
「魔導士を?」
「うん、しかも20人も。」
「それは、依頼を受けたからじゃないの?」
「違うわ、だってその魔導士たちは行方不明扱いされてた人たちだったから。」
「っ!?」
それを聞いて慎は驚いた。
つまり、彼らはかくまっていたんだ。それだけの魔導士を―。
「水源も魔導士たちが作っていたわ。でもそれは不思議ではないと最初は思ったわ。たまたま助けてもらったお礼にやってるからって言ってたから。」
でもと未来はうつむきながら言った。
「町長はそんな奴らは知らないって言ってた。そのころから、町に異変が起きだしたの。」
「異変?」
「幻覚を見せる香水が出回りだしたの。」
それは、星全体が禁止にしているものだと慎は気づいた。
特に、魔力に耐性のない者たちには猛毒になるからだ。
「それも、町長は知らぬ存ぜぬだった。だから、私は上に報告をしたの。」
明らかに何かを隠している。町全体がおかしいと―。
そして上から返ってきた返答はシンプルなものだった。
町を焼き払えー。
「上は香水があることが知れ渡るのが怖かったんだと思うわ。だって、存在しているってことは製造者がいるってことだもの。まぁ、製造者は魔導士たちだったけどね。」
そう話してる未来を慎は冷静に見ていた。
嘘ではなく、本当のことを話しているのだと。
しかしそれはあまりにも残酷なものだった。
「それ、ちゃんと話したの?」
「町長に話したよ。その香水は禁止物だから製造者と製品と没収しますって。でも、断られた。」
あれがないと生きていけないと―。
そういって、町長は未来にしがみついたらしい。
未来が黙っていれば気づかれない、あれがないと皆が困ると―。
「もう、中毒症状が出ていた。子供も、赤子でさえも。だからわたしはー」
燃やしたのだといった。
それがどんなにつらいことか、慎にはわからない。
でも、もし自分だったら?
自分はどうしただろう。
人の命は大切なものだ。
でも、犯してはならないこともある。
それが、天秤にかかった時、自分ならどうするだろう。
未来は、罪を背負う覚悟で町を人を殺した。
それを責めるのは、間違っているだろう。
彼女は悩んだはずだ。
だからこそ、皆が助かる道を町長に提示したはずだ。
しかし、町長も町の住民もそれを拒んだ。
そして、未来に殺されて恨みながら死んでいった。
でもそんなのって、悲しいと思った。
慎は未来をぎゅっと抱きしめた。
「未来。」
「うん。」
「話してくれてありがとう。」
「うん。」
未来は頷くしかしなかったけれど慎はきっと後悔をすることだろう。