生存税
あの青年は何者だったのだろうか。
ドライヤーを右手に持ち、髪を乾かしながら考えた。
あの青年には、なにか魅かれるものがあった。魅力があって、彼の目に吸い込まれそうだった。
勿論ありえないけど、恋心なんてものじゃない。
思考回路が奪われていくような感覚。
名前もグレンと特徴的な名前をしていた。
彼には、まだまだ沢山聞きたいことがあった。
でも税金の事を知っているということは、少なくても恐らく住人であることは間違いない。
だけど、どこに住んでるのか、とか...
そもそも、あの言葉の意味。
「「僕が守ってあげるから」」
初対面の人に、到底言う言葉じゃないはずだ。
しかも、守るってどういうことだろう。
彼に話しかけたせいで、疑問は深まるばかりであった。
「もう一度、会えないかな...。」
心が勝手に彼を求めていた。