生存税
「うるさいな。...でも、なんでアランは二重人格なの?」
「なんでって、俺にもわかんねぇよ。知らねー。」
「じゃあ、勝手にもう一つの人格ができたってこと?」
てっきり、二重人格っていうのはなにかの精神状態がきっかけで起きるものだと思っていた。でも、今のアランの言動からすると、知らない間にグレンはアランの中に存在していたということになる。
「それと、グレンと俺はあくまでも別々の二人だ。だから、一人が表で人格として出ている時は、もう一人は、身体の裏で黙っていることしかできない。隼が例え、どちらかを呼んだとしても、表の人格が許さない限り、裏の人格は表に出ることはできない。」
「じゃあ、もし仮に今僕がグレンと話したくても、アランが許可しなければ、グレンとは話せないってこと?」
「そうだ。でも、声だけは届いてる。」
随分とややこしいが、要約すると二つの人格が一気に表に出られはしないらしい。
グレンとアランは、全くの別人だそうだ。
「まあ、グレンの時と俺の時の違いはもう身抜けるだろ?だから、時と場合に対応してほしい。」
「....わかった。」
すると、アランは引き出しからメモ帳とペンをを取り出した。