青空の下で

その日の帰り道、珍しく何も話さないさっちゃんが少し気になった。



でも、「どうしたの?」って聞いてもいいのかわからずに、無言のままの時間が続く。



すると、別れ道の数メートル手前で


「浴衣嫌だった?」


と申し訳なさそうにさっちゃんが口を開いた。



私は帰りが心配なことを話すと、さっちゃんは


「それならいい考えがあるから大丈夫」


って笑顔で言うから、思わず「うん」って言っちゃった。



私がはっきりと返事をしなかったせいで、さっちゃんに余計な気を使わせてしまった。



そんな思いがあったから、さっちゃんの笑顔をみると、断ることなんてできない。

< 24 / 88 >

この作品をシェア

pagetop