青空の下で
6月になると、暑さもきつくなる。



登校しているだけで汗が吹き出てくる。



自転車をこいで40分。



私は毎日長い時間をかけて高校へと通っていた。



そんな中、クラスはお祭りの話で持ちきりだ。



今週の土曜日、高校の近くの神社でお祭りがあるらしい。



私は地元が少し離れているから、そのお祭りに行ったことがない。



○○君を誘うとか、誰と誰が一緒に行くとか、そんな話ばかりが耳につく中、私はさっちゃんに誘われて、クラスの女の子4人で行くことにした。



クラスの中でも彼氏がいる子は彼氏と行くみたいだけど、一緒に行く子達はみんな彼氏がいない。



「紗枝ちゃんも浴衣来てきてね」



「みんな着るの?」



「そうだよ~浴衣持ってる?」



「持ってるけど……」



私は家が遠いから浴衣を着て高校まで来るのは大変で、浴衣だと自転車も乗れないし帰りはバスがない。



だから、はっきりとした返事ができないでいると



「幸子達は男いんの?」



突然、春樹君が話に割り込んできた。



「いませんよ」



さっちゃんが口を尖らせて、春樹君に答える。



「じゃあ、一緒にまわるべ。俺らもヤローばっかだから」



「春樹達なんかとまわらないよ。うるさくて仕方ない」って言った後、さっちゃんはフンって外方を向いた。



春樹君達ってことは……



岬君もいるのかな?



私の頭の中にはふとそんなことが過ぎる。

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