青空の下で
すごく楽しいお祭りだったけど、一つだけずっと気になってたことが……
相変わらず由香ちゃん達は私の方を見て何か話している。
気のせい?
でも、一回も話しかけてこなかったし、私何かしたのかな?
それは、気のせいでも、私が何かしたわけでもなかった。
岬君が手に持っていた私の鞄を自転車に引っ掛けて、少し離れた所で私に向かって手招きをしてる。
帰りも岬君が送ってくれることに安心して「それじゃあ、帰るね」とさっちゃんの耳元で呟いた。
「また学校でね。私、門限ギリギリだからもう行くね」とさっちゃんは慌てて帰っていった。
すると由香ちゃんが「紗枝ちゃん、岬君と付き合ってるの?」と大きな声で言った。
言ったというより叫んだのほうがあっているかもしれない。
突然のことに声が出ない。
「付き合ってるなら2人で来たらいいのに。私達楽しめなかった」
「ごめんね。でも……」
由香ちゃんの声があまりにも大きくて、周りの人の視線を感じてすごく恥ずかしいけど、きちんと答えたい。
付き合ってないと…
それなのに岬君が、いきなり私の腕を引っ張って、自分の後ろに私の体を押し込んだ。
「帰ろう」と言って。